詩意／Poetry Paintings

「詩意」とは、詩の意趣を主題にして描いた、中国画におけるジャンルの一つ。詩意は画家自身の詩への理解を表す一種の挑戦でもあると同時に、画家から詩人への最大限の敬意を示した表現でもある。傅益瑶は、李白、杜甫、杜牧といった中国文学の古典詩のみならず、松尾芭蕉の『奥のほそみち』や小林一茶の句作の詩意も描いている。

（上から順に《雪とけて村いっぱいの子ども哉》《櫻さくらと唄われし老木かな》《夏草や兵どもが夢の跡》《草の戸も住み替はる代ぞ雛の家》《杜甫「後遊」詩意》《阿倍仲麻呂望郷之図・望郷三笠山》）